Part 26

「ふる里を想う」              F10 
      
(53.0cm
×45.5cm
                  令和 2年(2019年)
  第34回全日中展 評議員


 ふる里、飯田のシンボル、風越山・手前の虚空蔵、小さい頃から、正月のお参りに登った山、
雪でも下駄で登った。
 南アルプスと中央アルプスに囲まれた伊那谷は、春と秋は殆ど毎朝、太平洋から天竜川を遡って濃い靄が上がってくる。 
それが伊那谷に広がって、飯田の街も雲の中。

 稲刈りが終わり、晩秋は渋柿の皮を剥いて、軒下に吊す風景が見事である。
  干し柿は市田柿として全国で売られている。
 また、リンゴは9月頃から、各種のリンゴが出回り、雪が降る頃は、一番美味しい国光が街中に溢れる。
 懐かしいふる里を想いながら、描いた。
 

「雪ぶとんU」           F10 
       
(53.0cm
×45.5cm
         令和 3年(2020年)

  中央アルプスの一番南にある風越山(1200m)は、故郷飯田市に 聳ゆる象徴的な山、
市民が一度は登る山で、登山道の途中にはお
地蔵さんや道祖神などが疲れを癒やしてくれます。
 前年に「雪ぶとん」左側一体を描いたが、コロナがなかなか収まらず第5・6波と酷くなり、
社会が不安となってきた。
 そこで、登山道にあるもう一体のお地蔵さんを入れて、コロナの 終息を願って描いた。
 多くの全国展等でも好評を得た。
   (昔、除夜の鐘を聞きながら登ったことなどを思い出しながら描く)
 

「明神の精W」 F30 
       (90.9cm
×72.7cm
           令和3年 (2021年)
  第4回日美展 作家入選
         (国立新美術館)

 
上高地・明神池(一の池)正面の構図
 明神池は、二の池・三の池とあるが、一の池の 雨上がりの光景は見事で、右手の枯れ木林が明神岳
 上がって行く靄を背景に、明るく光って、水上舞台
の上で妖精達が踊っている様で綺麗だった。
  木々に覆われて普段は薄暗い明神池で、この妖精達 だけに日が当たる時があるようで、その時はもっと
 
すごい光景だそうです。
   
 明神池は4作目。
   「故郷
 天龍峡大橋
(祝三遠南信高速
歩道付き道路
開通)」
 F15 
 平成31年
(2019年)

F10
53.0cm×45.5cm)
36回全日中展
・日中書画芸術大典
評議員
令和6
年(2024年)
  この橋は、歌手・市丸が歌う「天龍下れば」で有名な田舎の名勝・天龍峡に浜松(新東名高速)と
飯田(中央高速)を結ぶ、三遠南信高速道路の天龍峡に架かる橋長280m、アーチ支間210mの鋼上路式
アーチ橋(バスケットハンドル型固定アーチ)です。
2019年(令和元年)1117日開通
名勝の歴史ある良好な景観との調和を図るため、峡谷のV字地形に収まり、「鋼上路式アーチ橋」として
、国内で最も扁平なアーチ橋である。 
桁下の歩道構造は、橋梁検査路に加えて名勝天龍峡の南半部を周遊できる新たな遊歩道の一部として、天龍川からの高さは約80mであり、名勝の景を楽しめる新しい空間として、町のシンボルとなっている。
橋の下には飯田線が走り、上流に微かに見える天龍峡の吊り橋が見え、ここから下流の唐笠までの天龍ライン下りでは、春は新緑と岩間つつじ・山桜、夏はやまゆり、秋はもみじ、冬は山水に見る雪景色の船旅が出来る。 
橋の上流の伊那谷は、朝霧に覆われ、遠くに飯田のシンボル風越山、その奥に中央アルプスが霞んで見える。

(天竜峡に居る、高校の同級生の清水君からの写真を基に描く)

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