日光の奥に日光三名瀑の一つである霧降の滝がある。
霧に包まれた白樺林が続く霧降高原から流れる、落差75mの三段の滝である。
視界が約50mと濃い霧に浮かぶ白樺林の幻想的な景色の中をゆっくりと抜けて、
霧降の滝の駐車場から赤松林の中を展望台へ行くと、待っていたかのように霧が谷から山に登って行き、三段の滝が現れた。
ここでも素晴らしい仙境の地に来たような清々しい気分になり、しばし谷から湧
く爽やかな空気を吸って目を閉じて滝の気を感じた。
この景色を3年のコロナ禍の中、薄墨を数回重ねた後、水と濃墨を駆使して掛軸・聯絡に描いた。
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