Part 18
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「仙界爽気」 平成23年(2011年) 掛軸(135.0cm×35.0cm) 滝は轟音と共に流れ落ちる豪快な滝が多いが、山奥の落差のある滝は、若葉の薫るこの時期は、水量も多いが、滝壺までの間に霧となって、意外と静かで鳥の声も聞こえる。 静寂な森から爽快な酸素をもらって、心身共にリフレッシュされ、癒やされる。 滝壺と若葉の森から絶壁の空間に湧く、すがすがしい涼気感じて戴ければ幸いです。 第38回全日本水墨画秀作展 無鑑査 |
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「初冠雪」平成23年(2011年) F6(41.0cm×31.8cm) 富士山が初冠雪、秋桜畑も満開。 この時期天気も良く、いい日が続く。 墨神会水墨画小作品展 |
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「靄然神気」 平成23年(2011年) F50(116.7cm×91.0cm) 3月末の裏磐梯は、春雪の季節、夕方には雪が降り、朝は朝靄が立ち込め冷えがやわらぐ。 そんな中、足跡もない春雪を踏んで出かけると、朝日が上がると共に靄がすーっと薄くなってゆく、そこに何かがいるように、そんな神秘の光景に魅せられた。 3月の裏磐梯は、正に水墨の世界だ。 第15回全日中展日中交流展 大 賞 |
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「氷湖春待」 平成24年(2012年) P50(116.7cm×80.3cm) 3月末の裏磐梯・水面が下がり、全面氷結の桧原湖の薄くなった周囲の氷に春雪が積もり、朝はまだまだ寒い。 しかし、周辺の木々は、春を待つように芽吹き始めている。 雪解けが進む磐梯山も朝日に赤く染まって、神神しい。 第29回墨神会水墨画全国公募展 無鑑査 |
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「寒椿」平成24年(2012年) F6(41.0cm×31.8cm) 近所の寒椿が満開で、綺麗。 この時期、天気も良く、富士山も青空を背に、はっきりと雄大な姿を見せている。 第29回墨神会水墨画全国公募展 無鑑査 |
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「一心一歩」 平成24年(2012年) F30(91.0cm×72.7cm) 以前、夜12時に5合目から昇り始め、朝4時20分富士山頂でご来光を拝んだ。九十九折りの山道は、登っても登っても7合目、8合目、やっとの9合目も多く、見える山頂の明かりも近くにならない。兎に角、一心不乱に一歩一歩登る、時々月明かりの壮大な雲海を見て元気を得、無心に前進。今も富士山を眺めると当時が鮮明に思い出され、苦しい時でもゆっくりでもいい、目標に向かって一歩踏み出す大切さを教わった。 河口湖側からの富士山、雪解けが始まり、山道が見え、当時の一心不乱の一歩が大震災を乗り越えている被災者の皆さんの心と重なって、エールを送った。 一見穏やかな富士山、九十九折りの崖で一歩間違えば深い谷への山道、漂う雲海とその上で冷たい強風による雪煙、厳寒の地であることの表現が難しかった。 この山道から何かを得て感じて戴ければ幸いです。 第37回全日本水墨画秀作展 無鑑査 |