Part 20
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「中瀬沼の春雪」 平成25年(2013年) F50(116.7cm×90.9cm) 3月末の裏磐梯は、夕方から雪が舞い、朝は一面の雪景色、その雪も昼には溶けて根雪の景色となる。 だから朝は、いつも新雪の世界、特に朝日が昇る頃は、川面から靄が上がり、磐梯山が赤く染まる。中瀬沼を見下ろす展望台からの静まりかえった神秘的な景色。 |
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「名峰四岳」 平成25年(2013年) F10(53.0cm×45.5cm) 「富士山」 「北岳」 「間ノ岳」 「仙丈ヶ岳」 中央アルプス側からの眺望、遠くに伊豆の山々がかすんで見える。 薄点からだんだんと濃い点で、全て小筆による点で描いてみた。 |
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「天空の里」 平成26年(2014年) F30(72.7cm×90.9cm) 南アルプス連峰南端・聖岳(標高3,013 m)を望む標高1000m・38度の斜面に60戸・約150人が農林業を営む、日本のチロル・「下栗の里」がある。 将来中央リニアが停車する故郷・伊那谷の飯田から1時間半。 朝4時過ぎに里を見下ろす展望櫓に到着、南アルプスの山々から朝日が昇るにつれて、里がしらじらと明るくなり、遠く静岡・愛知の山々が望める、まさに天空の里。(日本の秘境100選の一つ) 晩夏とはいえ寒い。 3000mの山々からなるこの広大な光景の遠近と急傾斜の畑の表現が難しかった。 急傾斜地で暮らす人々の生活を感じて戴ければ幸です。 |
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「神秘で謎の山 八ヶ岳連峰」 (中央高速須玉から) 平成26年(2014年) 半切1/2(35cm×67.5cm) 長野県諏訪地域・佐久地域と山梨県にまたがる 山塊。 赤岳、横岳といった八ヶ岳の主峰部分から蓼科山まで南北30km余りの山体で、 大火山群である。 薄点からだんだんと濃い点で、全て小筆による点で描いてみた。 (神話) 八ヶ岳には「富士山と背比べをして勝利、しかし富士山に蹴り飛ばされて八つの峰になった」という神話がある(「蹴り飛ばされた」の部分はその他にも説がある。 例えば、背比べの際に用いた筒、すなわち富士山と八ヶ岳との間にかけて水を流し、どちらに流れるかを調べるのに用いた筒を持って富士山が八ヶ岳を叩いたなど)。 また、同神話では蓼科山は八ヶ岳の妹で、八つの峰になった八ヶ岳を見て泣いて、それが川になり溜まったのが諏訪湖とされている。 |